『下荒井兄弟のスプリング、ハズ、カム。』
原作:大泉洋
父親が亡くなって十年が経ったことを機に、久しぶりに集まった下荒井家の兄弟たち。
父親の後を継ぎ実家でギター教室を経営する長男・大造は、未だに独身。
そんな大造に、三男・剛助とその妻・佳代は、ある企みからお見合いの話を持ちかける。
一方、就職した大手楽器メーカーの社長令嬢・郁代とラブラブの五男・修一。
「紹介したい人がいるんだ」
兄弟にそう告げて、修一は下荒井家へと郁代を連れてきた。
ところが、修一が婚約者を連れてくるとは知らない大造。
剛助と修一が同じ人を紹介したいのだと思い込み、郁代を自分のお見合い相手と間違えてしまう。
全員の思惑を知るのはひきこもりで盗聴マニアの四男・健二のみ。
そして、お見合い騒動は健二の手によって掻き回されていく。
そこへ、高校生のときに家を飛び出したきり音信不通だった次男・大洋が突如として現れる。
そしてその直後、下荒井家に打ち込まれた銃弾。
そんな二十年ぶりの大洋の不穏な帰宅に、一家はさらに混乱を極めていく。
剛助たちの企みとは?
大洋が帰ってきた理由とは?
大造が託された最後の父親の意思とは一体―――?
バラバラだった下荒井家の兄弟は、再び一つになることができるのか―――。
僕たちは、兄弟でした。
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